薄毛の原因として、「過度のストレス」、「間違ったヘアケアによる頭皮の異常」、「不規則な生活習慣」などが知られているものの、実はダイエットが影響を与えてしまっているケースも見られます。
近年は、日常的にダイエットを行う女性が増えており、スリムな体になりたいと思って始めたダイエットが原因で、薄毛を引き起こしてしまう可能性もあるのです。
ここでは、過激なダイエットが薄毛を引き起こす原因について解説します。
薄毛にとって過激なダイエットは厳禁
ダイエットが髪の毛に良くないとはいえ、絶対にしてはいけないというわけではありません。
バランスの取れた食事を取り、適度な運動をする方法であれば、基本的に髪の毛への問題はないのです。
問題なのは、過剰な食事制限によって髪の毛の栄養不足を引き起こした結果、抜け毛の増加へと繋がってしまう恐れがあるということです。
特に食事回数、量の制限などを行い、短期間での減量を試みるのはとても危険です。
このようなダイエットを数カ月続けた末、激しい薄毛に悩まされるようになる可能性は否定できません。
美容のために行ったダイエットが、薄毛を引き起こしてしまっては本末転倒ですので、過激な方法は控えるようにしましょう。
食事制限とヘアサイクルの関係について
実は髪の毛にはヘアサイクルがあり、一定の間隔で「成長期」、「退行期」、「休止期」といった周期を繰り返しています。
成長期に長く太く成長した髪の毛は、退行期に入ると成長が止まり、休止期になると毛根の深さが浅くなっていきます。
そして、再び成長期に戻ると、新しい髪の毛が毛穴の奥に誕生し、古い髪の毛は抜け毛になります。
このヘアサイクルは、通常では髪の毛の1本ごとに異なっており、それぞれの髪の毛で生え替わる時期が違うので、まとめて髪の毛が抜けてしまうことは、通常ではまず考えられません。
しかし、過度の食事制限で髪の毛が栄養不足になっていると、ヘアサイクルに乱れが生じ、充分に成長していない毛が生えて抜けたり、なかなか新しい毛が生えなかったりしてしまうのです。
これが食事制限によって、薄毛が起きてしまうメカニズムになります。
薄毛の悩みへの対処法とは
近年は、上記で紹介した過激なダイエットが引き金となり、20代でも薄毛に悩まされる方が出てきています。
その中には、自分が薄毛だという意識によるコンプレックスや、周囲からの視線を気にしてしまいストレスの増加へと繋がり、さらなる悪化が進んだケースも少なくありません。
そのため、薄毛になった場合でも、ストレスによる心への負担を軽減する必要があるでしょう。
そこで、一つの選択肢となるのがウィッグの使用です。
見た目のコンプレックスを解消することができ、薄毛が解消されるまで周りからの目線を気にする必要がありません。
もし、薄毛に悩んでいるならば、このような対策を取ることをおすすめします。
薄毛は、誰もが起こり得る可能性がある症状です。
とはいえ、美しくスリムになるためにダイエットを始めたのに薄毛になってしまっては、本末転倒です。
過激なダイエットを行っている方は、バランスのとれた栄養分を摂る食生活に戻し、薄毛の悩みを解消していきましょう。
また、上記の内容を参考に、ウィッグの使用も視野に入れて、前向きに対処してみてはいかがでしょうか。