自然なツヤと手触りを維持する医療向けウィッグのお手入れ方法

自然なツヤと手触りを維持する医療向けウィッグのお手入れ方法

医療向けウィッグの手入れを怠ると、細菌がネットなどで繁殖し、頭皮のかゆみや発疹、毛根部のダメージなど様々なトラブルを引き起こしやすくなります。

影響が抗がん剤治療などで抵抗力が落ちているときは頭皮が敏感になるため、常に清潔にするよう心掛けましょう。

購入時の自然な美しさを維持するためにも、日々のお手入れや定期的なメンテナンスを欠かさず行います。

日々のお手入れ方法

就寝前にウィッグを取り外したら、ウィッグ全体に水スプレーをかけてブラッシングします。

ブラッシングは、毛先、中間部、毛根部の順に毛の流れに沿って優しくブラシを通して行きます。

このとき、毛が切れたり抜けたりしないよう注意しながらスタイルを整えるようにしましょう。

ウィッグは静電気に弱いため、ブラッシングをする際は静電気防止効果のあるスプレーやブラシ部分が鉄製のウィッグ専用ブラシの使用をおすすめします。

静電気によるダメージが起きやすい毛先部分は、専用オイルを使ってより丁寧なお手入れが必要です。

ブラッシングを終えたら、専用のウィッグスタンドに乗せて乾燥させます。

乾燥が不十分なまま再度着用すると細菌が繁殖し頭皮トラブルの原因となるため、しっかりと乾燥させるようにしましょう。

定期メンテナンスについて

1週間~10日に1回(夏場は週に1~2回)専用のシャンプー・リンスを用いて清潔を保つことにより、毛の艶や質感の維持にも繋がります。

シャンプーの方法は、ウィッグ(毛質)の種類によって異なります。

人毛ミックス製品では、ブラッシングをしてもつれ・ほこりを落とした後に、専用のシャンプーを溶かし泡立てた「水」に浸し、手ぐしまたはブラシで毛をほぐしながら(とかし洗い)汚れを落とします。

ファイバー製品も同様の流れで行いますが、とかし洗いではなく「押し洗い」で汚れを落とします。

耐熱ファイバー製品では「ぬるま湯」を用いてとかし洗いを行います。

シャンプー後は、適量のリンスを溶かした「水」にウィッグを2~3分間浸します。

ファイバー製品および耐熱ファイバー製品では、すすぎ洗いは不要ですが、人毛ミック製品は水で軽くすすぎ洗いをしておきましょう。

シャンプー・リンス後は、タオルでウィッグを包み水気を取り、専用スタンドに乗せて乾燥させます。

人毛ミックス製品、ファイバー製品は自然乾燥、耐熱ファイバー製品は日陰で乾燥させます。

人毛ミックス製品のみ「半乾き」の状態で一度ブラッシングをしてください。

人工皮膚を使用したものでは強い押し洗いや、必要以上に長い時間とかし洗いをしないようにしましょう。

また、人工皮膚に直接シャンプー剤が付くと傷みの原因になるため注意が必要です。

医療向けウィッグは、汚れによる細菌繁殖と静電気による毛のもつれ・縮れが一番の大敵です。

上記に挙げた内容のほかにも、購入した医療向けウィッグのタイプによってお手入れのコツや注意点があるかもしれませんので、購入する際は、日々のお手入れや定期メンテナンス方法について、専門
のアドバイザーに相談しておくようにしましょう。

関連記事

TOP