人は誰しも、病気を患う可能性があります。
もちろん、できることなら避けたいことではありますが、こればかりはどうしようもありません。
病気の種類によっては髪が抜けたり、頭皮に傷が付いたりすることを余儀なくされるケースもあるでしょう。
そんなときにあると非常に便利なのが、医療向けサポート帽子です。
この帽子は日常生活でなかなか馴染みのないアイテムなので、あまり知らないという方もいらっしゃるでしょう。
医療向けサポート帽子は、病気やケガなどで頭髪が抜けたり、頭皮に傷が付いたりしてしまった方の頭皮を守るための帽子のことです。
今回は、医療向けサポート帽子の用途や選び方について説明していきます。
どんなときに、どんな人がかぶる帽子なの?
医療向けサポート帽子を使用するのは、基本的になんらかの病を患っている方です。
たとえば、抗がん剤治療によって髪の毛が抜けてしまった方や、アトピー性皮膚炎で頭皮が傷んでしまっている方、頭部の手術を受けた方などが挙げられます。
医療向けサポート帽子は、頭皮を見えなくすることだけが目的のように思いがちですが、実際の用途はそれだけではありません。
病院の冷暖房による乾燥から皮膚を守る、保湿目的も兼ねているのです。
病気を患っているときの皮膚はとても敏感になっていることが多く、外気を遮断し保湿することは非常に重要なのです。
医療向けサポート帽子は、入院中のマストアイテムといっても過言ではないでしょう。
いつ医療向けサポート帽子を購入するべきか
医療向けサポート帽子を準備するのは、どのタイミングがベストなのでしょうか。
通院で治療を行っている場合であれば、比較的自由に購入することが可能なので、タイミングについてあまり神経質になる必要はないかもしれません。
しかし、入院をする場合には、いつでも買いに行けるとは限らない状況になるので、できれば事前に用意しておくと良いでしょう。
また、医療向けサポート帽子は長時間にわたって直接身に付けるものですから、肌に合うかどうかをチェックしておくことが大切です。
何度か試しに着用してみて、かゆみやムレを感じないかなどをチェックするためにも、時間的に余裕があるタイミングで購入することをおすすめします。
医療向けサポート帽子を選ぶときのチェックポイント
では、医療向けサポート帽子を選ぶ際のポイントをご紹介します。
以下の項目をよくチェックして、自分に合った帽子を選ぶよう心掛けてください。
素材の品質について
医療向けサポート帽子は、室内での着用を考慮して選ばなければいけません。
ニット素材のものよりも、通気性に優れており、夏は涼しく冬は暖かいコットン素材のものがおすすめです。
コットン素材のものであれば、洗濯やアイロンがけをしても傷みにくいですし、静電気が起きにくいというメリットもあります。
また、皮膚病を患っている方の場合、肌ざわりが悪い帽子を着用すると、かゆくなったり痛みを感じたりして、長時間の使用に耐えられない恐れがあります。
これは、術後の頭皮に帽子をかぶる場合も同様です。
そのため、皮膚病の方であれば、コットン素材のなかでも特に柔らかくて肌触りが良いとされている、オーガニックコットンを選ぶのがおすすめです。
形、サイズについて
長時間快適に着用するために、頭の形に合った作りであることも非常に重要です。
人それぞれ頭の形や大きさは違いますので、快適に感じられる帽子の作りも人によって異なるのです。
購入する前に試着をして、形やサイズがちょうどいい帽子を選ぶようにしましょう。
医療向けサポート帽子を選ぶ際は、見た目のおしゃれさも大切ですが、一番の目的は、敏感になってしまっている頭皮を保護することだということを、忘れないようにしてください。
外観だけにとらわれず、自分の肌や目的に合った、実用性の高いものを選びましょう。