抗がん剤治療で脱毛が起きるケースがあることはよく知られています。
一方、抗がん剤治療後に髪質が変化するケースがあることは、あまり知られていないようです。
そこで今回は、抗がん剤治療後の髪の毛の変化の原因や対処法についてご紹介します。
抗がん剤治療後に髪質に変化が生じる?
抗がん剤治療後、発毛が再開されますが、その際に髪質の変化を感じる方も少なくありません。
ショックや不安を感じるかもしれませんが、これは一時的なものです。
安心して抗がん剤治療を受けるために、ここでは抗がん剤治療後の髪質の変化とその理由についてチェックしましょう。
多くの方にくせ毛や白髪などの変化が起こる
抗がん剤の治療後、一般的には3ヶ月~半年後程度で発毛が始まると言われています。
治療前の髪の長さに戻るまでにかかると考えられる期間は、8ヶ月〜1年程度です。
その過程で、白髪やくせ毛など髪質の変化を感じる方も少なくありません。
このほか、髪の毛の伸びる速さが頭頂部、前髪、後ろ髪などの部位で異なったり、生え始めにチクチクした痛みを感じるケースもあります。
抗がん剤治療後に髪の毛の変化が生じる理由とは?
抗がん剤治療後に、髪の毛に変化が生じる理由として、主に以下の2点が挙げられます。
・頭皮がたるんだから
脱毛が急激に生じることで、頭皮がダメージを受けたり、たるんだりするケースがあります。
すると毛穴の形状が変化して、生えてくる毛にくせが生じます。
抗がん剤治療後には、産毛のように細く柔らかい髪が生えるため、特にくせがつきやすいと考えられます。
・毛根がダメージを受けたから
抗がん剤はがん細胞のみならず、一部正常な細胞にも作用します。
特に、細胞分裂が盛んな毛母細胞(髪の毛を作り出す細胞)は影響を受けやすく、毛根がダメージを受けます。
これにより脱毛が発生するほか、くせ毛や白髪が生える原因となるのです。
このように抗がん剤治療は髪質や髪の生え方などに、さまざまな影響を与えることがあります。
ただし、1年〜数年程度で髪質が戻るケースが多いので、あまり心配しすぎる必要はありません。
どうしても髪質の変化が気になる、いつまでも髪質が戻らないという方はヘアケアを行うことで改善する場合もありますので、次章を参考にしてください。
抗がん剤治療後に髪の毛の変化が生じた際のヘアケア方法
抗がん剤治療後の髪質の変化に対処するためには、健康な髪の毛を育てるためのヘアケアがおすすめです。
また、くせ毛に対してはストレートパーマをかけることも良い方法と言えるでしょう。
これらを組み合わせて、髪の毛の変化に対しても余裕を持って対応するようにしてください。
くせ毛を改善するヘアケア方法|ヘッドマッサージを行おう!
ヘッドマッサージを行うと、頭皮の血流やハリの改善が期待できます。
頭皮が柔軟な状態となり、血流の改善によって栄養が行き渡ると、太く健康な髪の毛が発育し、くせ毛の改善にもつながります。
ヘッドマッサージの方法としては、以下のような方法があります。
・側頭部から頭頂部へ頭皮を動かしてほぐす
・生え際からつむじに向かって頭皮をほぐす
これらのマッサージは、頭皮に育毛剤やシャンプーを付けた状態で行うと良いでしょう。
なお、抗がん剤治療中は頭皮が敏感な状態になっているため、ヘッドマッサージは行わないようにしてください。
髪が伸びてきたらストレートパーマを検討しよう!
「髪の毛がだいぶ伸びてきたけれど、くせ毛が目立つ」。
すでに髪の毛が10cm以上となり、このような悩みをお持ちの方は、ストレートパーマをかけることを検討すると良いでしょう。
頭皮に薬剤が付くことは厳禁ですが、美容院でプロの手によってストレートパーマをかけてもらえば安心です。
健康な髪の毛が育つ土台となる頭皮ですが、ストレートパーマでは髪の毛のみに薬剤を付けるため、頭皮にダメージが加わることはありません。
まとめ
抗がん剤治療後に髪の毛の変化が生じた際の対策として、ウィッグの着用も効果的です。
例えば私たちマリブウィッグが提供する、医療用ウィッグならカットやカラーリングも自由自在。
くせ毛を気にすることなく、オシャレが楽しめます。
経験豊富な専任アドバイザーによるサポートや出張訪問サービスも実施しておりますので、どうぞお気軽にご相談ください。