あなたは気づいたら髪の毛をたくさん抜いていた経験はありませんか?
いつも何気なくしていることが実は病気だとしたら、ビックリしますよね。
「病は気から」と言いますが、精神的なストレスだけではなく、髪の毛を抜く癖そのものが次第にエスカレートして発症してしまう「抜毛症」という病気があります。
ここでは抜毛症になりやすい人やその正しい対処法など詳しくご説明していきます。
抜毛症の症状チェック~髪を抜く癖、もしかして病気かも~
抜毛症とは髪の毛だけじゃなく眉毛やまつ毛など、正常な体毛を抜いてしまう病のことです。
精神的なストレスによる自傷行為とされますが、心に負担を感じていない人でもなってしまう病気です。
髪の毛を触ると落ち着くという人がたまたま抜いた時にスッキリした感じが気に入ってしまい、無意識に抜く癖がついた状態になることが原因なります。
そこで気になる抜毛症の症状ですが、下記のようなものがあるので見ていきましょう。
●テレビを観ながら気が付くと髪の毛を大量に抜いていた
●抜きたくないけれど、気づくと抜いている
●髪の毛を抜くと安心する
●抜いた後にいつも後悔してしまう
●日常生活に支障をきたすほど抜いてしまう。(外出ができない、人前に出るのが恥ずかしいなど)
●強いストレスがかかるといつもより抜いてしまう。または、抜く範囲が広くなる
もし1つでも当てはまる項目があったら、抜毛症の可能性があります。
抜毛症を発症するのは女性が多い
抜毛症になる確率は成人の1~2%、主に女性が多いと言われています。
その理由は、女性ホルモンの影響で体調が大きく変動してしまうからです。
発症時期は小学生から思春期に掛けて一番多く、成人後に発症するケースもあります。
月経周期や閉経などの女性特有の身体の変化により、症状が悪化する場合も。
もちろん男性でも発症する病気ですが、男性は隠そうとする傾向が女性より強いために意外と知られていないケースが多いようです。
自分でできる抜毛症対策と改善ケア
毎日のように繰り返される抜毛行為は、気にしだすと余計にストレスが溜まって悪循環になってしまうことも。
そこで自分でできる対策や改善ケアを取り入れて、ストレスなく防止する方法を身に付けましょう。
●深呼吸をする
抜きたい衝動を耐えるだけでは辛くなるので、そんな時はリラックスを兼ねて深呼吸をするのがオススメ。
いつでもどこでもできるので、毛を抜きたくなった時にまず試してみてください。
【やり方】
へその下にそっと手を当てて、肩の力を抜きます。
鼻から吸って口から吐くという順番で、落ち着くまで繰り返すと良いでしょう。
●規則正しい生活
抜いてしまった毛は再び生えてきます。よりキレイな髪を生やすためにも規則正しい生活は欠かせません。
バランスのよい食事や睡眠など心掛けていきましょう。
●市販の育毛剤などを使い、育毛を促す
少しでも早く生やしたいなら、市販の育毛剤や育毛シャンプーを使うとより効果的です。
対策は1つだけするより、いくつか同時に行うことで相乗効果が期待できるのでやってみてくださいね。
抜毛症の相談は皮膚科ではなく心療内科へ
髪の毛=頭皮というイメージから皮膚科に行く人も多いようですが、まずは心療内科で診断を受けることをオススメします。
抜毛症は、体質や病気が原因で毛が抜けてしまう「脱毛症」とは違うので、精神的なストレスによる抑うつ感や不安感が強い場合は特に心療内科に行ってみましょう。
診断後、発毛について相談したい時は脱毛症外来がある皮膚科に行くようにするなど、両方通われる方も多くいらっしゃいます。
他の病気が隠れている場合もあるので、一人で不安を抱えて悩んでしまう前に一度診察を受けられることをオススメしています。
まとめ
正常な体毛を抜いてしまう癖をそのままにしておくと、一部の毛が薄くなったりなくなったりしてしまいます。
最初のうちはただの癖でも、徐々に抜かないと気が済まなくなり、慢性化していくと抜毛症になってしまいます。
特に外に露出している部分の毛を抜きやすいため、気づいた時には外出ができないほど薄毛になってしまうことも。
もし気になる癖があるなら、一度専門医に相談してみると良いでしょう。
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