女性にとって、自分を美しく見せることはとても大切です。
それは闘病中であっても変わることはなく、むしろ闘病中だからこそ美しく見せる必要があると言えます。
なぜなら、闘病中は肌の調子が悪くなり、自信を失い、気分が沈みがちになるからです。
病気に打ち勝つには、できるだけポジティブな気持ちを保つことが重要。
メイクに気を付けることで、自分を美しく見せて自信を持ちポジティブな気持ちを保つように努めましょう。
「自分らしさ」を取り戻せば自信が付く
抗がん剤治療が招く、脱毛や肌荒れなどの副作用は女性の大敵です。
数あるトラブルの中でも、髪の毛の脱毛に関しては、医療向けウィッグを使用することでカバーができるものの、眉毛やまつ毛の脱毛、肌のくすみなどのトラブルは、なかなか解決しづらい問題です。
しかも、そうしたビジュアルの問題を抱えることで自分自身の気分を滅入らせてしまい、塞ぎ込みがちになってしまうことも……。
そんな状況を打破するためにも、明るいメイクを施して本来の自分らしさを演出することはとても重要です。
自分らしさを取り戻すことができれば、自分への自信も取り戻すことができ、病気と闘う気持ちが強くなるでしょう。
もっとも重要なポイントは肌の保湿
抗がん剤は、がん細胞を壊すと同時に、正常な細胞も壊してしまうことがあるため、皮膚の働きが正常ではなくなってしまいます。
その際、皮脂腺や汗腺の働きが低下し、肌が乾燥しやすくなると言われています。
肌が乾燥した状態は、メイクの乗りや持ちが悪くなり、下地のクリームやファンデーションなどの伸びが悪く浮いたように見えることも。
そのような状態になると、せっかくのメイクが不自然な印象を与えてしまいかねません。
明るく美しいメイクをするためには、まず基礎部分である肌の保湿を一番に考えるようにしましょう。
しっかりと保湿された潤いのある肌なら、メイクの仕上がりも自然に、なおかつ健康的な印象を手に入れることができるはずです。
明るく見えるメイクをするためのポイントとは
肌のくすみや目の下のクマなどは、ファンデーションを塗る前にコンシーラーや色付きの下地を塗ることで、ファンデーションを不自然に厚く塗ることなくカバーできます。
闘病中は通常時に比べて顔色が暗くなることがあるので、ファンデーションを塗る前の一工夫が重要になります。
さらに、チークを入れると、表情がより明るく見えるでしょう。
健康的な印象を与えるために欠かせない口紅は、リップグロスを併用しツヤの強いタイプの製品を選ぶことをおすすめします。
唇がふっくらと見え、元気でイキイキとした印象を与えることが可能です。
また、顔のイメージを大きく左右する眉は、メイクの中でもかなり大事なポイントです。
細い眉は爽やかな印象に、太い眉は柔らかな印象を与えることができます。
色は好みのものでかまいませんが、例えばブラウン系を使うと優しく自然な仕上がりになりやすいです。
抗がん剤治療中は、眉毛が抜けてしまうことも考えられるので、どんな眉毛を描くかによってイメージが大きく異なります。
そのため、自分の持つイメージに近付けられるように、眉毛を整えてみましょう。
メイクで外見を美しく整えると、本来の自分らしさを取り戻すことが可能です。
肌への配慮はもちろんしなければならないものの、自分に自信を持つためにも明るく見えるようなメイクを心掛けましょう。
また、メイクと同じように大切なのが、その基礎となる肌のケアです。
こちらは「抗がん剤治療中の肌荒れトラブルを防ぐスキンケアポイント」を参考にしてみてください。