抗がん剤治療とヘアカラーリングについて|髪の毛はいつから染められる?

抗がん剤治療後に増えるケースもある白髪。そのため「ヘアカラーを利用したい」という方も多くいらっしゃることでしょう。

そこで今回は、抗がん剤治療後にヘアカラーリングが可能となるまでの期間や、頭皮への負担を減らしたヘアカラーの方法などをご紹介。

また、治療中や治療直後にヘアカラーリングすべきでない理由も解説します。

抗がん剤治療を受けてからヘアカラーリングできるまでの期間

抗がん剤治療後、一般的には3~6か月で新しい髪が生えてきます。その段階でヘアカラーを使っても大丈夫なのでしょうか?

実は、ヘアカラーを安全に使用するためにはもう少し様子を見なければなりません。また、治療中・治療直後のカラーリングはNGですので、その理由を見ていきましょう。

●抗がん剤治療が終了してから1年程度が目安

抗がん剤治療の終了後、脱毛していた方でも少しずつ発毛が始まります。

ただし、一時的にくせ毛となるケースがあるほか、白髪が増えるケースもあるため、ヘアカラーでカバーできると助かりますよね。

実は、カラーリングできる時期については、おおむね「抗がん剤治療が終了してから1年程度以降」からが目安となります。

1年程度経過していれば、頭皮の状態の安定も期待できるほか、髪の毛も10cm程度は伸びており、カラーリングしても心配ないタイミングと言えるでしょう。

ただし、ヘアカラーの利用は自己判断せず、担当医と相談して決めるようにしてください。

●治療中や治療直後にヘアカラーリングすべきでない理由

治療中や治療直後にヘアカラーリングすべきでないのは「頭皮への刺激が強いこと」が理由となります。

具体的には、ヘアカラーリングによって、頭皮にかぶれや炎症が発生するリスクが高くなると考えられます。

特に白髪染めの多くが該当する「アルカリカラー」 は、酸性カラー(ヘアマニキュア)と比較して、頭皮や毛髪へのダメージが大きいため、注意が必要です。

このような理由から、治療中や治療直後のカラーリングは避けるべきです。

治療終了後1年以内にどうしてもカラーリングしたい方は、やはり自己判断せず、主治医への相談とパッチテストを欠かさないようにしてください。

カラーリングによる頭皮への負担を減らす方法は?

抗がん剤治療の終了後、できるだけ安全にカラーリングしたいという方には「ヘアマニキュア」がおすすめです。ただしメリットのみならず、デメリットもあるため、こちらでチェックしてください。

●ヘアマニキュアという選択肢もある

ヘアマニキュアは「酸性カラー」に分類されるカラーリング剤を指します。

ヘアマニキュアのメリットは、アルカリカラーやブリーチなどと比較して、頭皮や毛髪への負担が少ないことです。

「抗がん剤治療後に髪を染めたいけれど、不安も強い」という方も、まず、ヘアマニキュアの使用を検討されると良いでしょう。

一方、ヘアマニキュアのデメリットは、色持ちしにくい点です。

ヘアマニキュアは、キューティクル(髪の表面)に薬剤を塗布して着色する仕組みであるため、数週間程度と短めの効果となります。

●ヘアマニキュアを長持ちさせるヘアケア方法

色持ちしにくいデメリットを持つヘアマニキュア。

しかし、適切なヘアケアを心がけることで、長持ちさせることが期待できます。ヘアマニキュアを長持ちさせるためのヘアケアは、以下のとおりです。

・低刺激のシャンプーを使う
洗浄力の強いシャンプーは色落ちや頭皮への負担につながるため、低刺激のシャンプーを使うことが望ましいです。

・コンディショナーやトリートメント、リンスを使いすぎない
コンディショナーやトリートメント、リンスには、髪の指通りをよくするためのコーディング剤が含まれています。これが、ヘアマニキュアの成分と似ているため、成分が混ざってしまい、カラーが落ちる恐れがあります。

・ヘアアイロンは低温で使用する
ヘアアイロンの熱は色抜けの原因となるため、低温で使用するようにします。

・入浴後は速やかにしっかりと乾かす
髪の毛が濡れた状態が続くと、キューティクルが開きっぱなしとなり、色抜けの原因となります。

まとめ

「抗がん剤治療後は、オシャレしたい」。治療後の目標として、そんな想いを抱える方もいらっしゃることでしょう。

また白髪のカバーに、カラーリングを利用したい方も多いはずです。しかし、治療後しばらくはヘアカラーリングできません。

そんな時は、カラーリングにも対応したウィッグの利用がベター。マリブウィッグでも、ウィッグのカラーリングやカットに対応しておりますので、ぜひご利用をご検討ください。

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