医療向けウィッグは、病気で肌の抵抗力が弱まっている方でも使用できるよう特殊な加工が施されているため、ほかの一般的なウィッグと比べ高い製品が多くなっています。
安価な既製品も販売されていますが、思い通りのスタイルを叶えるフルオーダー製や100%人毛を用いた製品では、高額になるものもあります。
高価なほど自分に合ったウィッグであるとは限りませんので、機能性や耐久性、お手入れ方法、アフターケアの内容なども考慮しながら購入するようにしましょう。
毛質によって異なる価格
ウィッグに用いる「毛」の材質によっても価格が大きく異なります。
医療向けウィッグでは、人毛または人工毛(耐熱性ファイバーなど)、人毛ミックス(人毛+人工毛)の3タイプがあります。
最も高価なタイプは人毛を用いたタイプです。
色・艶、耐久性ともに優れており、ドライヤーやコテを使って自由にアレンジすることも可能です。
ただし、洗うとスタイルが崩れやすく、毎日のお手入れや定期メンテナンスに手間がかかるデメリットがあります。
一方、人工毛は安価な上にスタイルが崩れにくいのが特徴ですが、ドライヤーやブラッシングにより毛先が傷みやすいため念入りなケアが必要です。
人毛ミックスは、人毛と人工毛の中間に位置するタイプです。
全体の3~4割に人毛が使われていれば、洗ってもスタイルが崩れにくく適度の耐久性を得ることができます。