抗がん剤治療の副作用をはじめとした脱毛症に悩む方のために開発された医療向けウィッグは、ほかのウィッグに比べ高価なだけに、なかなか購入に踏み切れないという方も多いのではないでしょうか。
思い切って高価なものを購入したものの、サイズが合わなかったり、頭皮トラブルを引き起こしたりしてなどの理由ですぐに着用を止めざるを得なかったケースも少なくありません。
ここでは、医療向けウィッグの選び方について5つのポイントを紹介します。
医療向けウィッグの種類は豊富?
医療向けウィッグは、毛髪が失われた部分を「隠す」だけではなく、病気治療中の心を「癒やす」役割が大きいと言われています。
常に同じ帽子やバンダナを被るよりは、おしゃれの幅もぐんと広がります。
スタイル種類が少なく、カラーリングやパーマなどのアレンジは難しいと思われがちですが、最近では、ロング・セミロング・ショートヘアなど種類豊富なスタイルが販売されています。
思い通りのカールアレンジが楽しめる耐熱性ファイバーを用いたタイプも人気です。
医療向けウィッグの価格は適正?
医療向けウィッグは、メーカーによって大きく異なります。
高価な医療向けウィッグほど、自分の肌やライフスタイルに馴染むとは限りません。
素材や手入れ方法、耐久性、装着時の肌への影響などよく理解し、自分に合ったものを選ぶようにしましょう。
医療向けといっても、日本では明確な定義付けがされていないためメーカー独自の基準で「医療向け」として販売している場合があります。
中には、通気性が悪く治療の妨げになるような素材を用いたものを安価に販売しているメーカーも少なくありませんので、素材や肌への影響などをよく理解した上で購入することが大切です。
付け心地は自分に合っている?
医療向けウィッグのサイズが合っていないと、装着時にズレを生じたり、摩擦による頭皮トラブルを引き起こしたりする恐れがあります。
購入の際は専門アドバイザーに相談をしながら自分の頭囲サイズに合った物を選び、付け心地を確認してから購入しましょう。
見た目は自然?
医療向けウィッグは、長期間常用するファッションウィッグや部分ウィッグを使うときと同様に、顔の印象と合わないものやサイズが合わないものは避け、できるだけ自分の髪のような自然な印象に見えるものを選ぶようにします。
毛髪の色や質感や人工皮膚部分の素材によっては、艶が目立ちすぎてしまう場合がありますので注意しましょう。
優れた機能性とアフターケア
医療向けウィッグに最も求められる機能は、頭皮に触れる部分の通気性です。
通気性が悪いとすぐに汗蒸れ起こし、頭皮がかぶれたり炎症を起こしたりしてしまいます。
頭皮に優しく、通気性に優れた素材に抗菌・防臭加工が施されていると安心でしょう。
また、治療中は毛量の変化によって頭全体のサイズも変化していきますので、何度でもサイズやスタイルの調整に応じてくれるメーカーを選ぶことも重要です。
上記5つのポイント以外にも、アフターケアの内容やインターネットに掲載されている口コミなどを参考に医療向けウィッグを選んでみてください。