ウィッグをキレイで快適につけるためには、「ウィッグキャップ」と呼ばれるインナーが欠かせません。
ウィッグキャップにはネットタイプとコットン・医療向け生地タイプの2種類があり、髪の長さや毛量、毛の状態によって向き不向きがあります。
基本的には、ファッションウィッグにはネットタイプ、医療用ウィッグにはコットン・医療用向け生地タイプを用います。
本記事では、ウィッグキャップの素材の選び方とそれぞれのかぶり方について詳しくご紹介します。
ウィッグのインナー「ウィッグキャップ」の役割
ウィッグキャップとは、いわばウィッグと頭皮の間につける「インナー(下着)」のような存在です。
サイズが合ったインナーを正しくつけていないと、洋服がキレイに見えないのと同じで、ウィッグキャップをつけずにウィッグをかぶると着け心地や見栄えが悪くなってしまいます。
もし「ウィッグをつけると頭が大きく見えてしまう」「チクチクして不快」などの悩みがある場合は、ウィッグキャップが解決してくれるかもしれません。
ウィッグキャップの素材とおすすめの選び方
●髪が長い人はネットタイプ
ネットタイプのウィッグキャップは、長くて毛量の多い髪をコンパクトにまとめるのに向いています。
ネットタイプは主にファッションウィッグと一緒に使われるもので、病気などで髪の毛を失ってしまった方や、これから抜けることが予想されている方がつける、医療用ウィッグには不向きです。
ファッションウィッグの悩みとして、ロングヘアの方がウィッグをつけるとこんもりと盛り上がってしまうという声がよく聞かれますが、これはウィッグキャップを上手につけていないことが原因です。
ネットタイプのウィッグキャップで、地肌にぴったり張り付くように髪の毛全体を押さえれば、より自然にファッションウィッグを楽しむことができます。
●脱毛が進行している方はコットンタイプ
コットン・医療用向け生地タイプのウィッグキャップは、医療用ウィッグをつける際に必須のアイテムです。
水泳帽のような形状をしており、網目の細かい柔らかな手触りが特徴で、地肌にやさしく脱毛が進行している方や頭皮が敏感になっている方でも、快適にかぶることができます。
ウィッグのチクチク感が気になる場合や、縫い目が当たって痛いという場合にも有効です。
ほとんど地毛がない方がネットタイプのウィッグキャップをつけると滑ってウィッグの中でくるくる丸まってしまう恐れがあります。医療用ウィッグには、必ずコットン・医療向け生地タイプのウィッグキャップをつけるようにしましょう。
ウィッグキャップのかぶり方
●ネットタイプのかぶり方
ネットタイプのウィッグキャップのかぶり方は、次の通りです。
ウィッグネットを輪っか状にし、そのまま首までかぶる
↓
ヘアーターバンのように生え際まで引き上げる
↓
ネットの中に髪が収まったら頭全体を覆うように折りたたみ、ピンで固定する
●コットン・医療向け生地タイプのかぶり方
コットン・医療向け生地タイプのウィッグキャップは、水泳帽をかぶるようにそのままスポッと頭にはめるだけです。
髪が全体的に抜けてしまっている方は滑ってずれやすいので、医療用ウィッグとウィッグキャップを止めるためのマジックテープやスナップボタンを、別途縫い付けることをおすすめします。
まとめ
ファッションウィッグと医療用ウィッグは、つける用途も地毛の状態も異なりますが、それぞれに合わせたウィッグキャップをインナーとして使うことで、つけ心地が格段に変わります。
ファッションウィッグには、ネットタイプのウィッグキャップが無料で付属されていることも多いので着用しましょう。
ただし、医療用ウィッグにウィッグキャップが付いてくることはまずありませんので、別途購入が必要です。
ウィッグキャップは、脱毛期の敏感な頭皮を刺激から守るためにも必要なものなので、様々な種類の中から最適なものを選ぶようにしてください。