がんを患った方は、多くの場合、抗がん剤治療を行います。
そして周知の通り、抗がん剤を用いた治療では、「脱毛」という副作用が生じてしまいます。
症状の度合いには個人差があるものの、全ての髪の毛が抜けてしまうケースも少なくありません。
そこで、見た目のケアを目的として注目を集めているのが、医療向けウィッグです。
今回は、脱毛や医療向けウィッグに関する基礎知識を紹介しているので、脱毛でお悩みの方は参考にしてみてください。
脱毛が始まる時期はいつ頃から?
皆さんは、抗がん剤治療による脱毛の副作用が、いつ頃から始まるのかご存知でしょうか。
治療の内容や抗がん剤の種類などによるものの、抗がん剤の投与を開始してから、およそ2週間~1カ月程度で始まるのが一般的です。
ただし、脱毛の量や毛が抜けるスピードには個人差があるため、全ての人に当てはまるわけではありません。
そのため、できるだけ早いタイミングで、脱毛への対策をとるように心掛けたほうが良いでしょう。
どのタイミングで医療向けウィッグを用意するべき?
では、脱毛への対策をとるに当たって、いつから医療向けウィッグを準備するのが最適なのでしょうか?
医療向けウィッグを用意するのは、脱毛前をおすすめします。
その理由として、「脱毛が始まる前であれば、もともとのヘアースタイルと同じようなデザインのウィッグを選ぶことができる」という点が挙げられます。
抗がん剤投与後に脱毛が急激に進行してしまうと、以前と同じような髪型を把握するには難しい状況になるケースも少なくありません。
その点、脱毛が始まる前に医療向けウィッグを準備しておけば、今のヘアースタイルに近いウィッグを見付けることができます。
近年では、ウィッグの種類は豊富にあるため、事前に探しておけば、自分のヘアースタイルに合ったものがきっと見付かるはずです。
購入後にサイズが合わなくなったらどうする?
ウィッグを購入するに当たって、ひとつだけ注意点があります。
それは、ウィッグを使用しているうちにサイズが合わなくなることです。
脱毛が始まると、髪全体のボリュームが減り、用意したウィッグではカバーしきれなくなる場合があります。
仮に、それを考慮したサイズ選びをしていたとしても、実際の脱毛量は把握できず、予想とは違ったサイズが必要になることもあり得ます。
そんなときは、医療向けウィッグの専門店に、サイズ調整を依頼してみてください。
サイズの合っていないウィッグは装着感だけでなく、見た目にも違和感があるため、我慢して使い続けるのはよくありません。
ちなみに、女性用ウィッグを取り扱う「マリブウィッグ」では、購入後でも無料のサイズ調整を行っているため、脱毛後も安心してお使いいただけます。
医療向けウィッグを使用するのはいつまで?
医療向けウィッグは抗がん剤治療中に使用するだけでなく、抗がん剤治療が終了し、髪の毛のボリュームが十分に戻るまで使用する機会があります。
抗がん剤治療後は髪の毛が薄くなるため、元のボリュームに戻るまでには長い期間を要します。
医療向けウィッグを選ぶ際には、抗がん剤治療後のことも踏まえながら、長く使える製品を吟味すると良いでしょう。
適切なタイミングで医療向けウィッグに切り替えると、見た目の違和感を最小限に抑えることができ、精神面のストレスを軽減できます。
今回の内容を参考に、自分に合ったウィッグを適切なタイミングで購入してみてください。