ウィッグ(かつら)という言葉に抵抗があったり、自分にはまだ早いと思ったりしていませんか。
髪のボリュームがなくなり、毎朝のお手入れに時間がかかるようになったら、ウィッグを検討する時期かもしれません。ウィッグは何十万もすると聞いたので手が出ない、とあきらめるのはもったいないことです。
この記事では、人毛と人工毛の良さを併せ持つ人毛ミックスについてご紹介します。
質と価格で選びたいウィッグの素材
ウィッグの素材は大きく分けて人毛タイプ、人工毛タイプ、人毛ミックスタイプの3種類があります。
どの素材で作られているかによってウィッグの品質と価格に差が出ます。高額なものが必ずしもいいわけではありません。
それぞれのウィッグの特徴を知り、自分に一番ふさわしいものを選びましょう。
●自然な質感ながら高額な人毛タイプ
人毛タイプは、本物の人の髪の毛でできています。天然素材のため、グレードによりますが質感は自然であり、自分の髪となじみやすく手触りもナチュラルです。
化学物質を使っていないため、肌が敏感な方でも安心して使えます。
ナチュラル感を大切にしたい方、他の人にウィッグを着けていることを気付かれたくない方におすすめです。
人毛タイプは、ドライヤーで乾かせるのはもちろん、ヘアアイロンなどでセットすることもでき、カラーリングやパーマも楽しむことができます。
人毛タイプのウィッグは大量生産が難しいため、高額になりやすいのが一番の特徴です。
枝毛ができやすく、乾燥に弱いため、こまめなお手入れが必要です。
シャンプー・トリートメントや、オイルコーティングといったお手入れをしっかり行わないと長持ちしないこともあります。
ウィッグにもよりますが、紫外線によるダメージにより1年程度で変色してしまうこともあり、場合によっては染色し直さなければならないこともあるのでご注意ください。
●不自然さがあるけれど低額な人工毛タイプ
人工毛タイプは、ポリエステル、ポリアミド、アクリル系などの化学繊維でできています。着けていることを忘れるくらい軽く、耐久性にも優れています。
何といっても低額でお手頃価格なのが嬉しいところです。
形状記憶を施したものも多く、ヘアスタイルが崩れにくいのが特徴で、毎日のスタイリングが苦手という方におすすめです。
汗の成分によって毛が劣化することもなく、色あせはほとんどありません。速乾性に優れ、お手入れも簡単なのがポイントです。
技術の進歩で、人毛と見分けがつかないほどになりましたが、やはり独特のテカリや不自然なツヤがあり、自分の毛となじみにくく、着けていることがバレてしまうこともあり得ます。
人毛タイプのように、カラーリングやパーマをすることはできないため、気分によってヘアアレンジを楽しむことは難しいです。
人工毛タイプの最大のデメリットは、静電気が起きやすく、熱に弱い点です。ブラッシングするときは、静電気を防止する金属素材のブラシを使いましょう。
●人毛タイプと人工毛タイプの良いところを合わせたミックスタイプ
人毛ミックスタイプは、人毛と人工毛を混ぜ合わせたものです。
両方の良いところを併せ持つ点が魅力で、質感や見た目の自然さを保ちながら、自由にスタイリングでき、ヘアアレンジが楽しめるのが特徴です。
ファッション性が高いものも多く、より動きのあるヘアアレンジを楽しむことができます。
値段も高すぎず安すぎず。見た目もよく、自然な風合いだけど高額な人毛タイプと、低額で軽くて耐久性のある人工毛タイプの中間的な価格帯となっています。
人毛と人工毛をミックスさせているため、メンテナンスはそれぞれの特徴を踏まえて行う必要があります。
人工毛のように、さっと洗って乾かすのはNGです。人毛ほど慎重に取り扱う必要はありませんが、人工毛と比べると、やはりお手入れに時間がかかってしまいます。
また、変色や色あせしない人工毛と、色あせしやすい人毛が混ざっていることから、長く使っていると、色にバラつきが出ることもあります。
まとめ
ウィッグは素材によってそれぞれ特徴が異なります。
人毛ミックスは、人毛タイプと人工毛タイプを混ぜ合わせたもので、両方の良いところを兼ね備えているため、ウィッグ初心者にはおすすめです。
値段だけでなく、手触りや質感、お手入れ方法などもしっかり考慮して、ウィッグを選びましょう。特徴を押さえて、自分にピッタリのウィッグを見つけてください。