ウィッグ着用時の悩みのひとつが「蒸れ」。
特に夏場には、ウィッグの中で頭が汗をかき蒸れることにより、不快感を感じることがあります。
気になる「蒸れ」について、その原因と対策を探ってみましょう。
頭が蒸れる原因はなに?
頭が蒸れるとは、どのような状態を指すのでしょうか?
ウィッグを装着していない状態でも、真夏などの暑い時期には全身の皮膚と同様に頭皮からも発汗します。
頭にかいたこの汗は、ウィッグを着用しているとうまく蒸発されず、内部にこもり湿度が高い状態が続いてしまいます。
これが頭の蒸れに繋がるのです。
内部の頭が蒸れると不快に感じるだけでなく、さまざまな症状を引き起こしてしまいます。
蒸れたウィッグの中は菌の繁殖に最適な高温多湿な状態となっているため、雑菌が繁殖して嫌な臭いを発生することがあります。
さらに、これらの雑菌が頭皮に付着することにより、毛穴がつまり炎症が起きてかゆみに繋がります。
内の蒸れが原因となって引き起こる、臭いやかゆみ。
どちらも着用者によって堪え難いもので、これらの症状が長時間着用の妨げとなっている場合もあります。
通気性の良いウィッグを使ってみよう
こうした内部の蒸れを防ぐために、通気性を追求したウィッグが続々と開発されています。
例えば、暑い夏にフルウィッグを被るのが辛い方向けにおすすめなのが、マリブウィッグで扱う、「メゾクールキャップ」というネットです。
これはウィッグ装着の際に使用でき、吸水性の高いネットに「エリスリトール」と呼ばれる吸熱性を持つ成分が配合されています。
そのため、クーリング効果を発揮し、頭の蒸れを解消してくれます。
その他、涼感ネットにヘアピースが付いているタイプのウィッグを扱っているメーカーもあります。
外から見える部分だけに植毛されているため、ネットを被っている部分は蒸れず、快適さを維持しやすいです。
通気性の良いウィッグやネットにもさまざまな種類があるので、自分に合ったものを選んでください。
ウィッグ内部で頭を蒸らさないためにできること
では、着用時の蒸れ対策としてできることはないのでしょうか?
常に心掛けておきたいのは、ウィッグと頭皮を清潔にすることです。
①汗対策をしよう
頭皮にかいた汗を取り除くことで、蒸れを防ぐことができます。
できるだけこまめにウィッグを取り外し、ハンカチなどで蒸れの原因である頭皮の汗を拭うこと。
とはいえ、日中頻繁に席を外して着脱することは、なかなか難しいもの。
取り外さないで出来る汗対策としては、着用時に頭皮とウィッグの間に汗を吸収するものを挟むことも効果的です。
具体的には古着を切って作った布や、脇用の汗吸収パット、ペーパータオルや汗拭き取り用のシートなどを頭にのせ、その上からヘアネットをかぶり、ウィッグを着用するのです。
その他、冷やしタオルで頭皮を冷やしてあげるのも効果的です。
②頭皮ケアを心がけよう
すすぎ残しなどが原因で、シャンプーが頭皮の奥に残っていることも原因の一つと考えられます。
汚れが残った状態で蒸れが発生することでさらにかゆみを生じてしまうことも考えられるので、きちんと頭皮ケアをしてあげましょう。
頭皮の汚れが残っているなと感じた場合は、爪で頭皮を傷つけないように指の腹で優しく念入りに洗うように。
最後にすすぎ残しが無いようにしっかりと洗い流してください。
今回は、夏でも快適にウィッグを着用するためのひと手間をご紹介しました。
汗対策と頭皮ケアで、蒸れ知らずの夏を過ごしましょう。