ウィッグに使われている毛には様々な種類があるのをご存知でしたか?
人毛、ファイバー、人毛とファイバーがミックスされたものなどが一般的で、毛の種類によってそれぞれ特徴があります。
ここではウィッグに使われている毛の特徴について詳しくご説明していきましょう。
人毛ウィッグの特徴
人間の髪の毛で作られたものを人毛ウィッグと言います。
市場で仕入れられた人毛は、専門業者の手によって数種類の色に染められ、その後コーティング加工や殺菌を施されます。
日本人には、髪質に合うと言われている東南アジアであるインド毛や中国毛が主に使われています。
人毛を使うことの一番のメリットは、見た目の自然さです。
手になじむソフトな手触りや人毛ならではのキューティクルは、人工毛では表現しきれない繊細で自然なニュアンスを出しています。
また、ドライヤーを使うこともできるので、色々なアレンジを楽しむことも可能です。
ただし、紫外線によって色があせてしまったり、地毛同様に時間の経過と共に髪が痛んだりすることは避けられないので、注意が必要です。
ファイバーウィッグの特徴
化学繊維(ファイバー)で作られたものになり、人工毛ウィッグとも指します。
ファイバーは手触りや光沢など、人毛に比べると見た目の自然さはやや劣りますが、濡れても乾きやすく、シャンプーをしても形崩れする心配がありません。
ファイバーの一番のメリットとしては、手入れのしやすさと扱いやすさが挙げられます。
しかしながら、化学繊維で作られているため静電気がおきやすいことが欠点です。
ロングヘアのウィッグは頻繁に髪のブラッシングが必要なので、静電気による縮れが起きることもあります。
また、人毛のように後からカラーリングをして髪色を変えるということは出来ません。
ファイバーは熱に弱く、ドライヤーなどを使うと傷んでしまうこともありますが、最近では180℃の高温でも平気な「耐熱ファイバー」を使用し、ドライヤーやヘアアイロンでのスタイリングが可能なウィッグもあります。
人毛とファイバーを混ぜた人毛ミックスウィッグの特徴
「人毛ミックス」は人毛とファイバーのメリット・デメリットを考慮して作られたウィッグのことです。
人毛100%よりもお手頃な価格で手に入り、ファイバー100%よりも自然な雰囲気を楽しめるのが魅力です。
また、人毛100%のウィッグと比べて水乾きが良く、スタイリングをキープしやすいという特徴があります。
ただし人毛ミックスの場合、時間の経過とともに人毛のみが褪色(たいしょく)してしまうことがあり、ファイバーが混ざっているため毛染めをするのが困難であるなど、手入れの面では人毛と同様の注意が必要です。