抗がん剤治療の副作用により脱毛する可能性が高いと分かったら、できるだけ早めに医療向けウィッグの購入を検討することをおすすめします。
治療開始前に準備しておけば、精神的なショックを少しでも和らげるだけではなく、頭皮の保護にも役立ちます。
医療向けウィッグは各メーカーの店舗や美容院を併設した専門店のほか、インターネット通販でも購入できます。
ここでは、医療向けウィッグ販売店を選ぶ5つのポイントを紹介します。
実店舗がしっかり存在しているかどうか
医療向けウィッグは、専門の販売店または通信販売で購入することができます。
直接販売店に足を運べば、試着しながら自分に合ったものを選ぶことができますが、通信販売では、手に取って見ることなく購入しなければならないデメリットがあります。
病気治療中で外出が難しいときなどは便利な反面、カタログで見た色やスタイルと実際の印象が異なることもあるため注意が必要です。
通信販売でも、試着品を無料で送ってもらえる場合もありますが、プロによるサイズ合わせや装着方法の指導を受けずに購入するのは不安が残ります。
また、実店舗が全く存在せず商品管理や発送時の梱包が不適切な通信販売店もあるため、利用する際は口コミや運営状況などをしっかり確認するようにしましょう。
病気に対する理解が深いかどうか
抗がん剤治療では、治療開始から約10日で脱毛が始まり、1~2カ月で9割の毛髪が失われると言われています。
この間、毛髪量の変化により頭のサイズも変化するため、サイズの調整が必要になります。
病気に対する知識や脱毛の進行、治療に苦痛をよく理解している専門であれば、急激に脱毛が進行した場合にも心置きなく相談することができるでしょう。
アフターケアが充実しているか
装着中のサイズ調整以外にも、頭皮状態のチェックや頭皮ケア指導、定期メンテナンスなどのアフターケアが充実している販売店がおすすめです。
病気治療中の頭皮は感染症を起こしやすいだけではなく、ちょっとした刺激が毛根にダメージを与えてしまう恐れがあります。
治療終了後の発毛に悪影響を与えないためにも、頭皮の状態に応じた適切なケアが必要です。
店内に相談しやすいアドバイザーがいるかどうか。
「話しやすいアドバイザーがいる」ことは、販売店を選ぶ際に大変重要な基準となります。
脱毛の悩みは家族や友人にも打ち明けにくいデリケートな悩みですから、プライバシーを守りながらサービスが提供されているかどうかも重要です。
相談会を行っているか?
医療向けウィッグをはじめて購入しようとしている人や、脱毛に悩む人を対象とした無料相談会を開催している販売店があります。
相談会では、店の雰囲気やアドバイザーの人柄にも触れることができますので、自分に合った販売店を選ぶ上でぜひ活用しましょう。
医療向けウィッグは、販売店によって取り扱う種類やアフターサービスの内容が異なります。
通信販売でも購入することができますが、購入後のトラブルを防ぐためにも、直接販売店に足を運び信頼のおけるアドバイザーの下購入する方法をおすすめします。